多くのキャリーバッグの弱点は、キャスター部分の貧弱さでした。 実際に使っていると、路面の凸凹に車輪をとられて動きが悪くなったり、大きな音に恥ずかしい思いをしたり、すぐに車輪が壊れてしまったり・・・。そんな経験をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
国内外問わず、観光地としての美しい古い街並みの多くは、整備されたフラットな路面ではなく、ごつごつした石畳や、凸凹面の多い傾斜路をそのまま残しています。
それらの路面を、多くのキャリーバッグのように、見た目は良いが小さなキャスターで走行するのは、根本的に適していません。
では、凹凸のある路面でも安定して走行できるキャターとは何なのか?しかも、メンテナンスに手がかからなく、もし不具合が起きても簡単に、できれば自分で直せるようなキャスターとは?
そこでたどり着いたのが、スケートボードの足周り(トラック&ウィール)でした。
度重なる試行錯誤の結果、単にキャスターを変えるだけでは、問題の解決にならないことがわかりました。衝撃を吸収し、多少の凹凸も安定して乗り越えることを可能にするためには、バッグ本体に車輪を直付けにしている以上、限界がある。 むしろ、路面からの距離を長くとり、バッグが直接路面の凹凸や障害物に当たらないようにすること、さらにバッグを引いているときに、キャスターが本来設計された時に想定された使用角度になることが大切だという事がわかったのです。
通常のキャリーバッグは、ボディに対して、垂直にキャスター部分が装着されていますが、多くの回転式キャスターは、本来水平の状態で使用することを前提に設計されています。 しかし、荷物運搬走行をする際は、傾けて利用するため、回転する軸の付け根部分に負荷がかかり、走行安定性も悪くなり、破損の原因にもつながっていました。
「タイムボイジャー トロリーバッグ」シリーズではスケートボードの足周りをそのまま使用し、ショックアブソーバーから得られる衝撃吸収能力を、荷物運搬走行時に、最も効率よく引き出すために、バッグには通常ではありえない、底面角度45度という設計にいたりました。その結果、機能性を兼ね備えた斬新なフォルムとなり、走行中に一番大きくなる揺れや衝撃の際も、重力に対してキャスター部が的確に路面をとらえるという安定した環境を実現したのです。
試験名 | 試験内容 | 検査結果 | 検査機関 |
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走行テスト | 収納物重量:10kg 走行距離:50km | 異常なし | 弊社検査部門にて実施 |
落下テスト | 収納物重量:10kg 1m上から落下を 5回繰り返し | 異常なし | 弊社検査部門にて実施 |